人とモノの2つの目的語を取る動詞の語順を整理する。
授与動詞とは、「誰に何を」を表す動詞です。
「誰に」「何を」の2つの目的語を取る動詞です。give / show / send / teach / tell / buy などがこれに当たります。
2つの語順があり、意味はほぼ同じですが使い分けがあります。
文法ルール
授与動詞には2つの語順があります。「動詞 + 人 + モノ」は短く簡潔で日常会話向き、「動詞 + モノ + to/for + 人」はモノを強調したいときやモノの説明が長いときに使います。どちらも正しい英語です。
例文
I gave him a book.
私は彼に本をあげました。
解説: 「動詞 + 人 + モノ」の語順。短く簡潔で、日常会話でよく使われます。
I gave a book to my friend.
私は友人に本をあげました。
解説: 「動詞 + モノ + to + 人」の語順。同じ意味ですが、やや硬い印象です。
I gave a very interesting book about Japanese history to my uncle.
私は叔父に日本の歴史についてのとても面白い本をあげました。
解説: モノの説明が長いときは、to/forを使う語順の方が自然です。
文法ルール
授与動詞で「モノ + 前置詞 + 人」の語順を使うとき、動詞によって to か for を選びます。toは「〜に(向けて)」、forは「〜のために」というニュアンスです。give/show/send/teach/tell/lendなどはto、buy/make/cook/get/findなどはforを使います。
例文
She showed her photo to me.
彼女は私に写真を見せました。
解説: show は to を使う動詞です。「私に向けて見せた」というニュアンス。
I bought a gift for her.
私は彼女にプレゼントを買いました。
解説: buy は for を使う動詞です。「彼女のために買った」というニュアンス。
He teaches Japanese to international students.
彼は留学生に日本語を教えています。
解説: teach は to を使う動詞です。「留学生に向けて教える」というニュアンス。
文法ルール
代表的な授与動詞を覚えて使いこなしましょう。give(あげる)、show(見せる)、send(送る)、tell(伝える)、buy(買う)、make(作る)など、日常会話でよく使う動詞がたくさんあります。それぞれの動詞で2つの語順が使えます。
例文
I sent her an email.
私は彼女にメールを送りました。
解説: send を使った「動詞 + 人 + モノ」の例。toを使う場合はI sent an email to her.
She made a cake for me.
彼女は私にケーキを作ってくれました。
解説: make を使った「動詞 + モノ + for + 人」の例。She made me a cake.も可能。
Can you lend me your pen?
ペンを貸してもらえますか?
解説: lend を使った「動詞 + 人 + モノ」の例。lend your pen to me. のように to を使う語順にも言い換えられます。
I gave to him a book.
I gave him a book. / I gave a book to him.
解説: 「動詞 + 人 + モノ」のときは to は不要
I bought to her a gift.
I bought her a gift. / I bought a gift for her.
解説: buy は for を使う
She told to me the story.
She told me the story.
解説: tell は「動詞 + 人 + モノ」が自然