等位接続詞(and / but / or / so)

同レベルの語・句・節をつないで情報を整理する。

説明

等位接続詞とは、語・句・節を対等につなぐ接続詞です。

主な等位接続詞(FANBOYS: for / and / nor / but / or / yet / so)は同じレベルの語・句・節をつなぐ働きがあります。

初学者はまず and / but / or / so の4つで「追加」「対比」「選択」「結果」を言い分けましょう。

前後を同じ形にそろえる(並列構造)と文が読みやすくなります。独立した文どうしをつなぐときはカンマ + 接続詞を使うのが基本です。

例: I was tired, but I finished it.

接続詞意味例文
and〜と/そしてI like coffee and tea.
butしかしI'm tired, but happy.
orまたは/それともCoffee or tea?
soだから/それでIt rained, so we stayed home.

今回のゴール

  • and / but / or / so の意味と使い分けを押さえる。
  • 語・句・節を同じ形で並べる並列構造を意識できる。
  • 独立した文をつなぐときのカンマの使い方を理解する。

and / but / or / so の意味と使い分けを押さえる

文法ルール

等位接続詞の基本4つ(and/but/or/so)を覚えましょう。and は「追加」、but は「対比」、or は「選択」、so は「結果」を表します。これらを使い分けることで、論理的な文をつなげることができます。

例文

I like coffee and tea.

私はコーヒーとお茶が好きです。

解説: and は「〜と」で追加を表します。同じレベルのものを並べます。

I'm tired, but happy.

疲れていますが、幸せです。

解説: but は「しかし」で対比を表します。2つの対照的な内容をつなぎます。

It rained, so we stayed home.

雨が降ったので、私たちは家にいました。

解説: so は「だから」で結果を表します。原因と結果をつなぎます。

語・句・節を同じ形で並べる並列構造を意識できる

文法ルール

等位接続詞でつなぐときは、前後の要素を同じ形(語+語、句+句、節+節)にそろえます。これを「並列構造」といい、文が読みやすくなります。また、同じ語が重複する場合は省略して簡潔にします。

例文

I like reading and cooking.

私は読書と料理が好きです。

解説: 動名詞+動名詞の並列構造。同じ形(動名詞)をandでつなぎます。

She cooked dinner and washed the dishes.

彼女は夕食を作り、皿を洗いました。

解説: 動詞+動詞の並列構造。主語 "she" は2つ目で省略されています。

He likes pizza and pasta.

彼はピザとパスタが好きです。

解説: 名詞+名詞の並列構造。"He likes" を繰り返さず簡潔に表現しています。

独立した文をつなぐときのカンマの使い方を理解する

文法ルール

独立節(主語+動詞を持つ完全な文)どうしをつなぐときは、「カンマ + 接続詞」の形を使います。単語や句レベルの列挙ではカンマは不要です。このルールを守ることで、文の構造が明確になります。

例文

I was tired, but I finished it.

私は疲れていましたが、それを終わらせました。

解説: 独立節+独立節なので「, but」を使います。カンマが必要です。

I studied hard, so I passed.

一生懸命勉強したので、合格しました。

解説: 独立節+独立節なので「, so」を使います。主語の "I" を省略しないことに注意。

Coffee or tea?

コーヒーそれとも紅茶?

解説: 単語レベルの列挙なので、カンマは不要です。

つまずきポイント集

I was tired but I finished it.

I was tired, but I finished it.

解説: 独立節+独立節はカンマを入れます。

He likes pizza and he likes pasta too.

He likes pizza and pasta.

解説: 同じ語を繰り返しすぎないようにしましょう。

I studied hard so passed.

I studied hard, so I passed.

解説: 主語を省略しすぎないようにしましょう。

She is small or strong.

She is small but strong.

解説: 対比を表すには but を使います。or は選択を表すので、ここでは適切ではありません。

I like reading and to cook.

I like reading and cooking.

解説: 並列構造では同じ形を使います。reading(動名詞)と to cook(不定詞)ではなく、reading と cooking のように動名詞で統一します。

I was tired, and so I went to bed.

I was tired, so I went to bed.

解説: so の前に and は不要です。カンマ + so だけで十分です。

まとめ

  • and / but / or / so / yet などの意味と典型パターンを理解した。
  • 語・句・節を同じ形で並列に並べて読みやすい文を作ることを理解した。
  • 独立節どうしはカンマ+接続詞でつなぎ、重複する主語は省いて簡潔にすることを理解した。

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