主語が「〜される」立場になる受け身の基本語順を身につける。
受動態とは、動作を受ける側を主語にする「〜される」の表現です。
動作を受ける側を主語にして「〜される」という意味を表す文型です。
形は be動詞 + 過去分詞。
動作の主体(誰がしたか)を言わない、または by 〜 で補足することができます。
文法ルール
受動態は「be動詞 + 過去分詞」の形で「〜される」という意味を表します。時制はbe動詞で表し、現在形なら am/is/are、過去形なら was/were を使います。否定形はbe動詞 + not + 過去分詞、疑問形はBe動詞 + 主語 + 過去分詞です。
例文
English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。
解説: 現在形の受動態。is(be動詞) + spoken(speakの過去分詞)で「話される」。
This email was sent by my boss.
このメールは上司から送られました。
解説: 過去形の受動態。was(be動詞の過去形) + sent(sendの過去分詞)で「送られた」。
Was this picture taken at the restaurant?
この写真はレストランで撮られたのですか?
解説: 疑問形。Was(be動詞) + 主語 + taken(takeの過去分詞)の語順です。
文法ルール
能動態から受動態への書き換えは、1)目的語を主語にする、2)動詞をbe動詞+過去分詞にする、3)元の主語をby〜で表す(省略可)、の3ステップです。時制はbe動詞で表すので、元の動詞の時制に注意しましょう。
| 能動態 | 受動態 | ポイント |
|---|---|---|
| Tom wrote this letter. | This letter was written by Tom. | 目的語を主語に、wroteをwas writtenに |
| People speak English. | English is spoken. | Peopleは一般的なので省略可、現在形はis |
| She doesn't use this room. | This room isn't used by her. | 否定文はisn't used (be動詞 + not + 過去分詞) |
例文
This letter was written by Tom.
この手紙はトムによって書かれた。
解説: 目的語this letterを主語に、wroteをwas writtenに、元の主語Tomをby Tomで表します。
English is spoken.
英語は話されている。
解説: Peopleは一般的すぎるので省略。現在形なのでisを使います。
文法ルール
受動態は、1)動作の主体が不明・重要でないとき、2)動作を受ける対象を強調したいとき、3)主体を言わない方が適切なとき、4)客観的で改まった表現が必要なとき、5)科学的・技術的な説明をするときなどに使います。
例文
The window was broken.
窓が割られた。
解説: 誰が壊したかを言わない、または言いたくない場合。責任を曖昧にできます。
The meeting will be held on Monday.
会議は月曜日に開催されます。
解説: ビジネスや公式文書でよく使われる表現。客観的で丁寧な印象を与えます。
The meeting was held online.
会議はオンラインで開催されました。
解説: ビジネスシーンでよく使われる表現。誰が開催したかよりも会議の形式に焦点を当てる場合に使います。
The cake made by my mother.
The cake was made by my mother.
解説: be動詞が必要です。受動態は必ず be動詞 + 過去分詞。
This book is write in English.
This book is written in English.
解説: 過去分詞 (written) を使います。原形 (write) ではありません。
The window is broke.
The window is broken.
解説: broke は過去形、broken が過去分詞です。
The car washed yesterday.
The car was washed yesterday.
解説: 過去の受動態には was/were が必要です。