助動詞全体の使い分けと、場面に応じた選び方を整理する。
助動詞は動詞の前に置いて、能力・義務・可能性・意志などの意味を加える言葉です。
すべての助動詞は、後ろに必ず動詞の原形を置き、主語によって形が変わりません。
否定は助動詞の後に not を置き、疑問文は助動詞を主語の前に出します。
文法ルール
助動詞にはそれぞれ異なる意味があります。can は「能力・可能性」、will は「未来・意志」、must は「義務・禁止」、should は「助言」、may/might は「可能性・許可」を表します。場面に応じて適切な助動詞を選んで使い分けましょう。
| 助動詞 | 意味 | 用途 | 例文 |
|---|---|---|---|
| can | 〜できる | 能力・可能性 | I can swim. |
| will | 〜だろう、〜するつもり | 未来・意志 | I will call you. |
| must | 〜しなければならない | 義務・禁止 | You must wear a helmet. |
| should | 〜すべき、〜した方がいい | 助言・推奨 | You should see a doctor. |
| may | 〜かもしれない、〜してもよい | 可能性・許可 | It may rain. / May I come in? |
| might | 〜かもしれない | 弱い可能性 | It might be true. |
例文
I can swim.
私は泳げます。
解説: can で能力を表します。
I will call you tomorrow.
明日あなたに電話します。
解説: will で未来の予定や意志を表します。
You must wear a helmet.
ヘルメットを着用しなければなりません。
解説: must で強い義務を表します。
文法ルール
能力を表すには can、未来を表すには will、強い義務には must、助言には should、可能性には may/might、丁寧な許可には May I ...? を使います。状況に応じて最適な助動詞を選択することで、正確に意図を伝えられます。
例文
You should see a doctor.
医者に診てもらうべきです。
解説: should で助言を表します。
It may rain tomorrow.
明日雨が降るかもしれません。
解説: may で可能性を表します。
May I ask a question?
質問してもよろしいですか?
解説: May I で丁寧に許可を求めます。
文法ルール
すべての助動詞は、後ろに必ず動詞の原形を置きます。to は不要です。また、主語が何であっても助動詞の形は変わりません(三人称単数でも s を付けない)。否定は助動詞 + not、疑問文は助動詞 + 主語 + 動詞の原形の語順になります。
例文
He can play the guitar.
彼はギターを弾けます。
解説: can の後は原形 play。主語が he でも can は変化しません。
She won't be late.
彼女は遅刻しません。
解説: 否定形 won't(will not)の後も原形 be を使います。
Can you help me?
手伝ってくれますか?
解説: 疑問文は Can + 主語 + 原形の語順になります。
She cans speak English.
She can speak English.
解説: 助動詞は主語によって形が変わりません。三人称単数でも cans ではなく can です。
I must to go.
I must go.
解説: 助動詞の後に to は不要です。助動詞 + 動詞の原形の形で使います。
He will goes tomorrow.
He will go tomorrow.
解説: 助動詞の後は必ず動詞の原形を使います。goes ではなく go です。三人称単数でも -s を付けません。
You don't must come.
You must not come. / You don't have to come.
解説: 助動詞の否定は助動詞 + not です。don't must という形は使いません。
Do you can swim?
Can you swim?
解説: 助動詞の疑問文には do を使いません。助動詞を文頭に出すだけです。
She will can come tomorrow.
She will be able to come tomorrow.
解説: 助動詞を2つ続けることはできません。will と can を同時に使いたい場合は be able to を使います。