副詞の基礎(頻度・程度など)

動詞や形容詞を修飾して様子・回数・程度を伝える副詞の使い方を整理する。

説明

副詞とは、様子・程度・頻度などを表す語です。

動詞・形容詞・文全体を修飾します。頻度(always)、程度(very)、様子(well, quickly)、時間・場所(yesterday / here)などを伝えます。

今回のゴール

  • 頻度副詞(always / usually / oftenなど)を正しい位置に置ける。
  • 程度副詞(very / reallyなど)で強さを調整できる。
  • 様子の副詞(quickly / wellなど)を動詞の後に置ける。
  • 時間の副詞(yesterday / today / tomorrowなど)を文末や文頭に置ける。
  • 場所の副詞(here / there / everywhereなど)を動詞の後に置ける。

頻度副詞(always / usually / oftenなど)を正しい位置に置ける

文法ルール

頻度副詞(always / usually / often / sometimes / rarely / never)は、一般動詞の前、be動詞の後に置きます。I often eat breakfast.(一般動詞の前)、He is often late.(be動詞の後)のように位置が決まっています。

例文

I usually eat breakfast.

私はたいてい朝ごはんを食べます。

解説: usually は一般動詞 eat の前に置きます。usually は約80%の頻度を表します。

He is often late.

彼はよく遅刻します。

解説: often は be動詞 is の後に置きます。often は約60%の頻度を表します。

She always studies hard.

彼女はいつも一生懸命勉強します。

解説: always は一般動詞 studies の前に置きます。always は100%の頻度を表します。

程度副詞(very / reallyなど)で強さを調整できる

文法ルール

very / really / quite / a little などの程度副詞は、形容詞や副詞の前に置いて強さを調整します。very hot(とても熱い)、really well(本当によく)のように、感覚や程度を細かく表現できます。

例文

The soup is really hot.

そのスープは本当に熱いです。

解説: really + 形容詞(hot)で程度を強調しています。

This cake is very sweet.

このケーキはとても甘いです。

解説: very + 形容詞(sweet)で「とても〜」と強さを表現します。

She speaks English quite well.

彼女は英語をかなりうまく話します。

解説: quite + 副詞(well)で程度を調整しています。

様子の副詞(quickly / wellなど)を動詞の後に置ける

文法ルール

様子の副詞(quickly / slowly / fluently / well / carefully など)は、動詞の直後に置いて動作の仕方を説明します。run quickly(速く走る)、speak slowly(ゆっくり話す)のように、「どのように」を伝えます。

例文

He speaks English fluently.

彼は英語を流暢に話します。

解説: 動詞 speaks の直後に副詞 fluently を置いて、話し方を説明しています。

She walked into the room quietly.

彼女は静かに部屋に入りました。

解説: 副詞 quietly が動作(walked)の様子を説明しています。文末に置くこともあります。

Please drive carefully.

注意して運転してください。

解説: 動詞 drive の後に副詞 carefully を置いて、運転の仕方を指示しています。

時間の副詞(yesterday / today / tomorrowなど)を文末や文頭に置ける

文法ルール

時間の副詞(yesterday / today / tomorrow / now / soon / later など)は、「いつ」を表します。通常は文末に置きますが、時間を強調したいときは文頭に置くこともできます。I went to school yesterday.(文末)、Tomorrow, I will visit my friend.(文頭で強調)のように、位置を使い分けます。

例文

I went to the library yesterday.

私は昨日図書館に行きました。

解説: yesterday は過去を表す時間副詞で、文末に置きます。過去形(went)と一緒に使います。

She will call you tomorrow.

彼女は明日あなたに電話します。

解説: tomorrow は未来を表す時間副詞で、文末に置きます。will と一緒に未来のことを表します。

Today, we have an important meeting.

今日、私たちは重要な会議があります。

解説: today を文頭に置いて時間を強調しています。文頭に置く場合はカンマを付けます。

場所の副詞(here / there / everywhereなど)を動詞の後に置ける

文法ルール

場所の副詞(here / there / everywhere / outside / home など)は、「どこで」「どこへ」を表します。通常は動詞の後、または目的語がある場合は目的語の後に置きます。Come here.(動詞の後)、I left my bag there.(目的語の後)のように、動作の場所を示します。

例文

Please wait here.

ここで待ってください。

解説: here は「ここで/ここに」を表す場所副詞で、動詞 wait の直後に置きます。話し手に近い場所を指します。

I go home at 6 p.m.

私は午後6時に家に帰ります。

解説: home は「家へ/家に」を表す場所副詞です。前置詞(to)は不要で、動詞 go の直後に置きます。

She looked everywhere for her keys.

彼女は鍵をあらゆる場所で探しました。

解説: everywhere は「あらゆる場所で」を表す場所副詞で、目的語(for her keys)の後に置きます。

つまずきポイント集

very much hot

very hot

解説: very は形容詞や副詞を修飾します。

He looks happily.

He looks happy.

解説: 感覚動詞(look)の後ろには形容詞を置きます。

I am good.(体調)

I am well.

解説: 体調の「元気」は副詞 well を使います。

He runs fastly.

He runs fast.

解説: fast は形容詞と副詞の両方になります。-ly は不要です。

I eat often breakfast.

I often eat breakfast.

解説: 頻度副詞は一般動詞の前に置きます。eat の前に often を置きます。

She always is busy.

She is always busy.

解説: 頻度副詞は be動詞の後に置きます。is の後に always を置きます。

I tomorrow will go shopping.

I will go shopping tomorrow.

解説: 時間副詞は通常、文末に置きます。助動詞と動詞の間には置きません。

I go to home.

I go home.

解説: home は副詞なので、前置詞 to は不要です。

Here is very crowded.

It is very crowded here.

解説: here は場所副詞で、主語にはなりません。場所を表すときは it を主語にして、here を文末に置きます。

I yesterday met him.

I met him yesterday.

解説: 時間副詞は動詞の前ではなく、文末に置くのが自然です。

まとめ

  • 様子・程度・頻度など役割で副詞を選び、置き場所を使い分けることを理解した。
  • 一般動詞の前 / be 動詞の後という頻度副詞の定位置を理解した。
  • very / really などで強さを調整し、文頭副詞で雰囲気も加えられることを理解した。
  • yesterday / today などの時間副詞を文末に置き、強調時は文頭に置けることを理解した。
  • here / there / home などの場所副詞を動詞や目的語の後に置くことを理解した。

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