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動詞の応用

知覚動詞

see / hear + O + 動詞

説明

知覚動詞は、見たり聞いたりした動作を目的語の後ろに原形や -ing で表します。

「彼が走るのを見ました」「誰かが歌っているのが聞こえました」のように、五感を通じて人の動作を感じ取った場面を伝えたいときに使います。

目的語の後ろに置く動詞の形(原形 / -ing)で、動作全体を一つの出来事として捉えるか、進行中の場面として捉えるかを表し分けます。

目的語の後ろに原形を置く形を受動態にすると、能動態では不要だった to が必要になる特殊な変化があります。

主な知覚動詞
知覚動詞意味
see
見る
watch
じっと見る
hear
聞こえる
listen to
意識して耳を傾けて聞く
feel
感じる
notice
気づく
後ろに続く形
形見聞きした動作
知覚動詞 + 目的語 + 動詞の原形
動作全体を一つの出来事として捉える
知覚動詞 + 目的語 + -ing
進行中の場面を捉える
人だけでなく、その人の動作まで知覚したと伝えられる

目的語の後ろに動詞を足すと、誰を見聞きしたかだけでなく、その人が何をしていたかまで一文で伝えられます。

文見た内容
I saw him.
彼を見た
I saw him cross the street.
彼が通りを渡る動作全体を見た
I saw him crossing the street.
彼が通りを渡っている途中を見た
listen to と feel
listen は listen to + 目的語 + 原形 / -ing の形で使います(listen him sing ではなく listen to him sing)。feel も同じ形で使え、I felt the ground shake.「地面が揺れるのを感じました」のように使います。

今回のゴール

  • 知覚動詞を使って「〜するのを見る / 聞く」が言えるようになる
  • 知覚動詞を使って「〜しているのを見る / 聞く」が言えるようになる
  • 原形と -ing の使い分けのルールを理解する
  • 知覚動詞の文を受動態で言えるようになる

知覚動詞 + 原形

ゴール

知覚動詞を使って「〜するのを見る / 聞く」が言えるようになる

知覚動詞は「誰かが〜するのを見る/聞く」を表すとき、目的語の後に動詞の原形を置き、動作全体を一つの出来事として見た・聞いたことを表します。必ず動作の最初から最後まで見続けた、という意味になるとは限りません。

see / hear は見えた・聞こえたという知覚を、watch / listen to は意識して見守る・耳を傾ける行為を表します。後ろの「目的語 + 原形 / -ing」 の仕組みは共通ですが、どの知覚動詞を選ぶかで、知覚したことを述べるのか、対象に注意を向けたことを述べるのかまで伝え分けられます。

知覚動詞 + 人 + 原形の語順
知覚動詞 + 目的語 + 動詞の原形

原形で知覚した動作全体を表す

see + 人 + 原形

I saw him cross the street.

彼が通りを渡るのを見ました。
解説
see + 目的語 + 原形で、通りを横切る一連の動作を一つの出来事として見たことを表します。
hear + 人 + 原形

I heard my mother call my name.

母が私の名前を呼ぶのが聞こえました。
解説
hear + 目的語 + 原形で、「名前を呼ぶ」という出来事をまとまりとして聞いたことを表します。
listen to + 人 + 原形

I listened to her sing.

私は彼女が歌うのを聴きました。
解説
listen は目的語の前に to が必要です。listen to + 人 + 原形で、その人の動作に意識して耳を傾けたことを表します。
feel + もの + 原形

I felt the ground shake.

地面が揺れるのを感じました。
解説
feel + 目的語 + 原形で、目や耳だけでなく、体で感じ取った動きも同じ語順で表せます。

よくある間違い

I saw him to cross the street.

基本の形

I saw him cross the street.

知覚動詞(see / hear / feel など)+ 目的語 の後ろには、原形または -ing を置きます。原形を使う場合は to を付けません。例: heard him sang → heard him sing。

理解度チェック

「私は、何かが脚に一度触れたのを感じた」を知覚動詞 + O + 動詞の原形で表すと、どうなりますか。

知覚動詞 + -ing

ゴール

知覚動詞を使って「〜しているのを見る / 聞く」が言えるようになる

知覚動詞 + 目的語 + -ing 形にすると、「〜しているのを見る/聞く」と、動作が進行中の場面を見た・聞いたことを表します。

知覚動詞 + 人 + -ing の語順
知覚動詞 + 目的語 + -ing

-ing 形で途中の動作を表す

see + 人 + -ing

I saw him crossing the street.

彼が通りを渡っているのを見ました。
解説
-ing を使うと「渡っている最中を見た」という意味になります。渡り終えたかどうかは分かりません。
hear + 人 + -ing

I heard my friend singing in the next room.

友達が隣の部屋で歌っているのが聞こえました。
解説
-ing を使うと「歌っている途中の声が聞こえた」という意味です。
notice + 人 + -ing

I noticed him leaving the room.

私は彼が部屋を出ていくところに気づきました。
解説
notice + 目的語 + -ing で、進行中の動作に気づいたことを表します。notice は、注意して見続けるというより、見聞きして気づくときに使います。
理解度チェック

「私は、彼が私を見ている途中だと気づいた」を知覚動詞 + O + -ing で表すと、どうなりますか。

原形と -ing の使い分け

ゴール

原形と -ing の使い分けのルールを理解する

原形と -ing 形では、見聞きした動作の切り取り方が変わります。原形は「動作全体を一つの出来事として見た・聞いた」ことを、-ing は「動作が進行中の場面を見た・聞いた」ことを表します。

違い
原形
動作全体を一つの出来事として捉える
-ing
進行中の場面を捉える

比較

原形:動作全体を見る

I watched him run the race.

彼がレースを走るのを見ました。
解説
原形 → レースを走る一連の動作を一つの出来事として見た。
-ing:動作の途中を見る

I watched him running in the park.

彼が公園で走っているのを見ました。
解説
-ing → 走っている途中の姿を見た。いつ始めていつ終わったかは不明。
理解度チェック

I saw him ___ the street. 渡り終わるまで見た場合です。

知覚動詞の受動態

ゴール

知覚動詞の文を受動態で言えるようになる

知覚動詞 + 目的語 + 原形 の形を受動態にすると、使役動詞の make と同じく、能動態で原形(to なし)だった部分に to が必要になります。

-ing の受動態
能動態が saw Tom running のように -ing を使っている場合、受動態でも Tom was seen running. のように -ing のままです。to が戻るのは、原形を使った saw Tom run を受動態にするときです。
受動態の形
be + 知覚動詞の過去分詞 + to + 動詞の原形

知覚動詞の能動態と受動態を比べる

能動態

They saw Tom run across the park.

彼らはトムが公園を走って横切るのを見ました。
受動態

Tom was seen to run across the park.

トムが公園を走って横切るのが目撃されました。
解説

能動態で原形を使っていた部分は、受動態では to 不定詞になります。was seen run ではなく was seen to run の形にします。

この形は文法上重要ですが、会話では Someone saw Tom run across the park. のように能動態で言う方が自然なことも多いです。

よくある間違い

She was seen leave the room.

基本の形

She was seen to leave the room.

受動態では to が必要です。能動態は原形ですが、受動態は to + 原形になります。

理解度チェック

Tom was seen ___ across the park. -ing形を保って受動態にします。

まとめ

  • 知覚動詞を使って「〜するのを見る / 聞く」が言えるようになる
  • 知覚動詞を使って「〜しているのを見る / 聞く」が言えるようになる
  • 原形と -ing の使い分けのルールを理解する
  • 知覚動詞の文を受動態で言えるようになる